大阪へ行こう!
大阪に行きたい……年度末のある日、ふとそう思った。
タコ焼き食べて、大阪ステーションシティにも行きたい。
そう思ったのが、2024 年 3 月末のことであった。
仕事の都合もあるので、仮に大阪に行くとしたら、今年 2024 年のゴールデンウィークであろう。
ふと、結構なANA マイルがエクスパイア直前であることに気づいた。ただ、ゴールデンウィーク期間中は特典航空券の争奪戦はなかなか厳しく、そう簡単には取れそうにもない。東京や大阪と地方を結ぶフライトは、里帰りの旅客でほとんど満席だぞ……国際線なら少しは空席もあるらしいけど……
……待てよ?
国際線……?
国内線がダメなら、国際線に乗ればいいじゃん!
日本から韓国まで行ける程度のマイルはあるから、仁川でトランジットして大阪向かえばいいじゃないか?!
ポチッとな。
相変わらず国際線航空券を衝動買いするのかこの人は……とか言わないで。今回はマイレージを特典航空券に交換しただけだから。
……というわけで、このような旅程を組んでみた。
秋田空港→羽田空港
羽田空港→仁川空港
(ソウル観光)
仁川空港→関西空港
(大阪観光:関西→伊丹はサーフェスセクタ)
伊丹空港→秋田空港
相当に crazy な旅程だが、あまり気にしてはいられない。ゴールデンウイーク期間に無料航空券*1で大阪に行けるというのだ。しかも、大阪に行くついでに、韓国にも行けるのだから、文句など言っていられない。
更には、大韓航空がアシアナ航空を吸収合併する方針だというニュースも伝わっている。この合併が実現してしまえば、アシアナ航空のフライトには、ANA マイルでは乗れなくなってしまう可能性も出てくる。いや、それ以前にアシアナ航空そのものがなくなってしまうかもしれない。今のうちにアシアナ航空に乗っておくのも悪い選択肢ではなかろう。
……というわけで、アシアナ航空を使って、秋田発着の大阪旅行を決行することにした。
1日目
ゴールデンウィーク前半のある晴れた日。小型スーツケースを引いて秋田駅前へ。

秋田駅から秋田空港へは秋田中央交通のリムジンバスで向かう。秋田空港は秋田市内中心部からは結構距離があり、40 分ほどかかって到着した。

国際線乗り継ぎカウンターにてボーディングパスを発券してもらい、チェックインバゲージを預け入れる。
ターミナルビル 2 階へ上がる。

秋田空港から伊丹行きのフライトは出ているにもかかわらず、何故か羽田空港へ飛ぶ。

ドアクローズしてからは 10 分ほどでランウェイへ。すっかり暗くなった秋田空港からテイクオフ。
東京へのフライト中は乱気流による揺れが予想されるとして、機内のドリンクサービスは中止となってしまった。ドリンクのかわりにキャンディがサーブされた。

ドリンクサービスのビーフコンソメスープを楽しみにしていたのだが、仕方ない。途中、小刻みな揺れはあったものの、羽田へは快適なフライトとなった。
千葉県の夜景を眺めつつ、東京湾上空から羽田にアプローチし、D 滑走路にランディング。羽田空港第 2 ターミナルのサテライトに到着。サテライトから本館までは、バスで移動した。

第 2 ターミナルに降り立ったのは久しぶりだ。さて、ここからは第3ターミナルへ向けて移動しよう。
ターミナル移動(T1/2 -T3)を伴う国際線乗継ぎ旅客は、東京モノレールか京急に無料で乗車できる。

幾度となく利用しており、勝手知ったる第 3 ターミナル。間違いなく第 1 や第 2 ターミナルよりも数多く利用しているターミナルだ。とりあえず、次のフライトのチェックイン待機列に並ぶ。

深夜だというのに、かなりの大混雑だ。流石、24時間運用の国際空港だけある。待ち時間は長いが、乗り遅れるほどではない。気長に待つことにしよう。
2日目
日付が変わったあたりで、OZ177 便へのチェックインが完了。これから大阪に向かうというのに、何故かパスポートコントロールを通過して、免税店が軒を連ねるインターのエアサイドへ出る。ラウンジでも入ってゆったりしようとも思ったが、時間に余裕がないので、そのままゲート付近で待っていることにした。
108A ゲートから OZ177 便にボーディング。
シップは A321、指定された座席へ。

残念ながら、搭乗した機体のエコノミークラスの座席にシートモニタは搭載されていなかった。
国際線とはいえ、短距離路線だから仕方ない。
深夜の羽田空港からテイクオフ。東京湾をぐるりと周回して高度を上げる。短距離の国際線では離陸後すぐに機内食が提供されるのが筋だが、乱気流のため、しばらくサービスを中断するとのアナウンスがあった。離陸して40〜50分ほど経って気流が安定したところで、機内食がサーブされた。

この深夜にまさかのカツ丼だ。短距離国際線にミールを選択できる余地などなく、有無を言わさずカツ丼がサーブされるのだ。こうなったら、深夜のカツ丼をエンジョイするしかない。フルーツミールをプリオーダーしておけばよかったかなぁ?まあ、カツ丼は美味しかったから良いけど。
夜食を終えて、再びドリンクサービスが回ってきたので、ホットコーヒーをいただいた。深夜の短距離便なのにフルサービスの機内食とドリンクサービスがあるのか……。到着まで軽く寝ることにしよう。
"Prepare for Landing." とのアナウンスで目を覚ますと、機窓には韓国の街並みが広がっていた。20 分ほどで仁川空港にランディング。ボーディングブリッジを渡ってターミナルビルへ。乗継案内に出てくるフライトの行き先に日本の地方空港が多いのは、仁川空港ならではだ。

お馴染みの長い通路を歩き、パスポートコントロールへ向かう。

CIQ をサクッとクリアし、大韓民国に入国。最低限の両替を済ませ、空港直結の A'REX の駅へ。

ここから A'REX に乗って雲西(ウンソ)駅へ向かう。

雲西駅で下車。

異国の地で浴びる朝日は最高だ。
数分ほど歩いて、宿泊先のホテルへ向かう。チェックインするわけではないが、荷物をホテルに預けてしまおう。

雲西駅から再び A'REX に乗ってソウル中心部を目指す。雲西駅に急行列車は止まらないので、各駅停車でソウルを目指す。各駅停車とは言っても、そこそこスピードは出すので、1 時間ほどでソウル駅に到着できる。
ソウル駅に到着後は、何本もエスカレータを乗り継いで、地下深くから地上に出る。地上では近代的なソウル駅の駅舎が出迎えてくれる。

新駅舎の隣には、赤煉瓦作りの旧駅舎も保存されていた。
さて、せっかくソウルに来たのだから、明洞にでも向かってみよう。首都圏電鉄4号線に乗って明洞駅へ。

明洞駅から地上に出る。
明洞の街へ繰り出そう。明洞界隈にある両替商で追加の両替を済ませる。街中の両替商は空港よりレートが良いことが多いので、空港での両替は最小限にしておくのが良い。
言わずと知れた韓国コスメの聖地、OLIVE YOUNG へ。

ここで関係各所への手土産を調達する。韓国コスメやらOLIVE YOUNG のプライベートブランドのお菓子やらをまとめ買い。免税条件を満たしてしまったので、パスポートを提示して免税手続きも済ませてもらった。
あちらこちら歩き回り、お昼も近くなってきた。よし、そろそろ昼御飯にしよう。明洞から丘の上へと歩き、ミシュランガイドにも掲載されたビビンバの名店、モンミョクサンバンへ。

丘の上に佇む、赤煉瓦風のお洒落な建物に入ると、既に行列ができていた。券売機でオーダーを通して、しばらく並んだのちに席に通された。今日のランチはプルコギビビンバプをいただきます。
素材の質が良いのか、肉も野菜もとても美味しい。そりゃミシュランガイドに掲載されるわ。
食後は丘の下へと降りてきて、再び明洞界隈を散策。

明洞界隈の大通りを歩く。

LOTTE 系列のショッピングビルが立ち並ぶ。

明洞のショッピングストリートを散策する。

明洞はこの辺りにして、他のエリアも散策してみよう。とりあえず地下鉄に乗って梨泰院(イテウォン)駅へと向かう。

地下鉄から降りて、梨泰院の路地を歩いてみることにした。

単なる路地……というか、丘の上の住宅街だった。そのまま丘を越えて歩き続けていたら、漢江沿いまで出てきてしまった。

ここから梨泰院に戻るのも大変なので、漢江沿いの大通りを歩き、漢南駅から京義・中央線の列車に乗って龍山駅へ。ここで1号線に乗り換えてソウル駅へ向かう。龍山駅からは 10 分ほどの乗車でソウル駅に到着。

ソウル駅の長距離列車ホームはあたかもヨーロッパのターミナル駅のようだった。
ソウル駅直結のロッテアウトレットやらロッテマートやらを回ってみたが、あまり欲しいものはなかった(というか、今回の旅行はショッピングが目的ではない)ので、単なる店舗巡りになってしまった。ただ、ロッテマートはハイパーマーケットだけあって、現地の食材を買い込むのに困りはしないだろう。
せっかくなので、ソウル駅から南大門市場まで歩いてみることにした。地下鉄ではソウル駅から明洞駅まで 2 駅あるのだが、高架の遊歩道 "ソウル路 7017" を歩いていたら、あっさりと南大門市場に着いてしまった。市場内を歩いてみたが、食べたいものにも巡り会えなかったので、そのまま明洞まで歩いてみることにした。
明洞のマクドナルドの 2 階席でアイスコーヒーを飲みながら、ガイドブックを片手に夕暮れを待つ。利用客があまりいなかったので、明洞の街並みを大きな窓から眺めながらゆったりと過ごすことができた。
辺りも暗くなり始めたので、夕暮れ迫る明洞界隈を散策。
さて、日も暮れてきたので、これからは夜のソウルを満喫しよう。

やはり韓国の首都だけあって、街の明かりは煌びやかだ。

高架の遊歩道から、美しくライトアップされたソウル駅の旧駅舎を望む。
モダンな遊歩道のライトアップと、クラシカルなソウル駅旧駅舎のライトアップのコントラストが面白い。ソウルの夜景を思う存分堪能することができた。
さて、明日の朝は早いので、早めに宿に帰ろう。ソウル駅から 1 時間ほど A'REX に乗って、仁川の雲西に戻ってきた。

足早にホテルにチェックイン。

翌朝は早い時間帯のフライトで大阪に向かうので、早いところシャワーを浴びて寝ることにした。おやすみなさい。
3日目
さて、今日は大阪へ向かう日だ。朝早く起きてホテルからチェックアウト。雲西駅から A'REX の始発で仁川国際空港へ。そのまま出発ロビーへ上がり、アシアナ航空のセルフチェックイン端末でチェックイン。

バゲージドロップでスーツケースを預け入れ、パスポートコントロールをクリアし、エアサイドへ。エアサイドでは韓国のコンビニエンスストア、CU やら GS25 やらを見物して時間を過ごす。
6 番ゲートの改札を通過すると、この旅の目的地、大阪に向かう A350 のシップが目前に。

目的地の大阪に心を躍らせ、OZ112便 に搭乗する。

ワイドボディ機だけあって、機内の設備は充実している。念願のシートモニタも搭載されていた。
関西空港までのフライトタイムは仁川空港を離陸してから約 90 分、国際線としては短めのフライトだ。朝の混雑した仁川空港の誘導路を 25 分ほどかけてタキシングしたのちに離陸した。
離陸したシップは仁川の島々を眺めながら上昇し、東へ進路を取る。韓国東部の江陵の上空あたりで機内食がサーブされた。
本日のメニューは、"Miso Cream Chicken with Rice" で、ドリンクはオレンジジュースをチョイス。

チキンはジューシーに仕上がっており、結構美味しかった。
食事を終えてゆったりと寛いでいると、あっという間に関西国際空港に向けて降下を開始。見慣れた景色が機窓に広がって、関西国際空港にランディング。第 1 ターミナルの17番スポットにスポットイン。降機してボーディングブリッジを渡り、CIQ を通過し、ランドサイドへ。ようやくこの旅の目的地、大阪だ。せっかく大阪に来たのだから、551蓬莱の豚まんを食べておきたい。関西空港の第1ターミナルにもお店があるので、そこで買うことにした。
551蓬莱の豚まんをエンジョイしたら、大阪市内へと向かう。関西空港駅からラピートに乗って、なんばを目指す。

快適な空間でゆったりと過ごす。

ゆったりと寛いでいたら、あっという間に南海難波駅に到着だ。ラピートを降りてなんばの街へと繰り出そう。

大阪といったらやっぱり粉モノだ。たこ焼きの有名店、わなかに並ぶ。

結構並んで、焼きたてのたこ焼きを手にした。
ふわふわであつあつの生地の上で踊る鰹節。これぞわなかのたこ焼き、最高だ。
たこ焼きを堪能したら、道頓堀へ。やっぱり道頓堀はいいものだ。
水都大阪、雨の日だって悪くはない。ミナミの街を気の向くままに散策する。
ミナミを満喫したら、電車に乗って大阪駅へ向かい、大阪ステーションシティへ。
どことなくヨーロッパのターミナル駅を彷彿とさせる大阪駅のコンコース。
京都在住時代に幾度となく訪れた、勝手知ったる駅。LUCUA 1100 に入っているショップを巡る。
せっかくなので、晩御飯は大阪で済ませておこう。LUCUA に入っているロマン亭で大阪肉飯重をいただきます。
関西は牛肉の文化圏だけあって、やっぱり牛肉の料理が美味しい。この肉飯重は上品で味わい深い味付けだった。
そうこうしているうちに、そろそろ秋田へと飛ぶ時間だ。梅田駅から阪急電車で蛍池駅へ向かう。蛍池駅で大阪モノレールに乗り換え、数分間の乗車であっという間に伊丹空港へ。

伊丹空港はいつの間にかリニューアルされていて、制限区域内にもショップやフードコートができていた。まるで国際線の免税店エリアみたいだ。

ランプバスでシップへ向かう。幾度となく乗った Q400 に搭乗。

揺れも少なく、安定したフライトだ。ドリンクサービスでは、 ANA オリジナルビーフコンソメスープをいただいた。

上空でいただく ANA オリジナルビーフコンソメスープは優しく甘い味わいで、空の旅にぴったりだ。
美味しいスープをゆったりと楽しんでいたら、山形県から秋田県内陸部へと入り、秋田空港へ降下を開始した。ほどなく秋田空港に着陸。
復路の伊丹空港から秋田空港までの所要時間はおよそ1時間35分だった。往路の秋田空港から伊丹空港までの所要時間は乗り換え時間を含めないで5時間40分*2だったから、かなり早いぞ?!もしかして、直行便と経由便にはとんでもない差があるのか?!
バゲージクレームでスーツケースを受け取って、秋田中央交通のバスに乗る。
すっかり暗くなった夜の道を走り、30 分ほどで秋田駅に帰着。
楽しい弾丸大阪旅行(韓国経由)は無事に全日程を終了した。
FSC の国際線特典航空券は最高だぁ!
今回は大阪旅行するのに国際線を使うという、なかなかに crazy な旅程を立ててそれを決行してしまったのだが、思いのほか楽しむことができた。確かにスケジュール的には弾丸旅行なのだが、FSC ならではの余裕があるため、LCC 利用の弾丸旅行とは安心感がまるで違う。しかも、この余裕ある弾丸旅行を無料の特典航空券で楽しむことができたのだ。もう最高というほかないだろう。